「シンポジウム/講演会」カテゴリーアーカイブ

【開催案内】オペラ/音楽劇研究所 小林徹也特別講演会のご案内(第238回オペラ研究会)のご案内

Special Lecture of Tetsuya Kobayashi (238th Meeting of the Opera Research Group)

English follows Japanese

舞台と客席の関係の過去と未来:小林徹也

発表要旨

演じるものと観るものがいれば、そこは舞台と客席となり劇場空間となる。舞台と客席の関係は基本的には対面形や取囲み形を基本としているが、規模や用途、時代により様々な形態が見受けられる。誰が演じ、誰が観ているのか、舞台とは芸術なのかメディアなのか、舞台を取り巻く社会はどのように変化するのか、どこまでが舞台美術でどこからが劇場建築なのかなど、過去の事例をみながら、舞台と客席の関係を連続的に繋ぐのではなく、各時代の多様性と端緒も受け入れ、いくつかのキーワードで結びつけ、見え隠れする舞台と客席の新しい関係の可能性を模索する。

また透視図の技術や、舞台を取り囲む馬蹄形やスレッジの建築技術、更には舞台が客席を取り囲んでしまうイマーシブや、映像やモーションキャプチャー等の先端技術にもふれながら、演じるとは、観るとはという行為そのものの未来も模索する。

開催概要
  • 日 時:2026年11月14日(土)14:00-16:00
  • 場 所:早稲田大学西早稲田キャンパス52号館102教室 およびZoom配信
  • 発表者:小林徹也
  • 所属/役職:株式会社シアターワークショップ 劇場プロデュース部門執行役員
  • 言 語:日本語
  • 司 会:石井道子(早稲田大学)
  • 主 催:早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所
発表者プロフィール

1973年東京都生まれ、1996年早稲田大学理工学部建築学科卒業、1998年早稲田大学院理工学研究科建築学科修士課程修了(建築史研究室)、1999年~株式会社シアターワークショップ在籍。公共と民間、公共と民間、小劇場と大劇場まで、数多くのプロジェクトの建設に参画し、新たな舞台と客席の関係や文化施設のあり方を提案し続けている。「19世紀末ドイツ語圏の市立劇場の研究」、「旧帝国劇場の復元研究」(早稲田大学演劇博物の旧帝劇1/50模型製作。早稲田大学演劇博物館企画展「よみがえる帝国劇場展 ―図面・模型を中心として―」2002年など。

実績

帝国劇場(建設中)、Rumah Budaya Indonesia Kaya(建設中インドネシア、ジャカルタ)、立川ステージガーデン、大阪新歌舞伎座、御園座、サンケイホールブリーゼ、COOL JAPAN PARK OSAKA、IMMシアター、吉祥寺シアター、あうるすぽっと、赤坂レッドシアター、早稲田小劇場どらま館、大隈記念講堂(改修)、高崎芸術劇場、茅野市民館等。

参加申込み方法

Zoom参加には事前登録が必要です。参加希望者はできるだけ前日の11月13日(金)までに以下のURLから事前登録をしてください。

URL: https://list-waseda-jp.zoom.us/meeting/register/iQipQi4ST5yeEHAWncTTbw

※Zoom自動登録制です。主催者側からはズーム招待状をお送りしません。(なお飛び入り参加も可能です。)

※ご出席の際フルネームの表示をお願いします。発言時以外はミュートおよびビデオ・オフにしてください。スクリーンショット撮影、録音、録画等は厳にお控え願います。また司会者の指示にしたがってください。

問合せ先

早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所:https://prj-opera-mt.w.waseda.jp/

e-mail address: operaken-uketsuke[at]list.waseda.jp ([at] = @)
(この例会案内は Facebookと X(旧Twitter)でも発信されます。

続きを読む 【開催案内】オペラ/音楽劇研究所 小林徹也特別講演会のご案内(第238回オペラ研究会)のご案内 →

【開催案内】オペラ/音楽劇研究所 公開シンポジウム・上映会「オペレッタと映画の文化史:交響する大衆娯楽と多文化社会」

オペラ/音楽劇研究所 公開シンポジウム・上映会「オペレッタと映画の文化史:交響する大衆娯楽と多文化社会」

開催概要
  • 日 時:2026年12月5日(土)13:00-18:00
  • 場 所:早稲田大学小野記念講堂
  • 対 象:一般、学生、教職員
  • 言 語: 日本語
  • 主 催:JSPS科研費22KK0187、23K12045、早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所
  • 協 力:John Sweeney/Mariann Lewinsky Sträuli/Filmarchiv Austria
  • 後 援:早稲田大学総合研究機構

チラシ

趣旨

「私の旧き祖国、オーストリア=ハンガリー君主国は、オペレッタの上演から世界戦争の恐ろしい劇場へと直行していったのです」──作家ヨーゼフ・ロートは1932年にこのような言葉を残し、その後亡命先のパリにて客死した。二重帝国時代の多民族表象、第一次世界大戦に疲弊した市民の現実逃避としてのエキゾティシズム、1938年のナチ・ドイツによるオーストリア併合と第二次世界大戦を経た戦後ウィーンの実録物。本シンポジウムは、19世紀末から第二次世界大戦後の中東欧・独・日本のオペレッタと映画の諸相を、映画史、音楽学、政治思想史、比較文学の観点から読み解いてゆく。ロートの言葉を導きの糸として、現実の戦争や社会と虚構とが、いつの間にか地続きとなっていたというアクチュアリティのある問題に光を投げかける。

プログラム

13:00-
【開会の挨拶】
石井道子(早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所 所長)
司会 大田美佐子

【第一部】 異文化表象とオペレッタ
「ウィーン・ブダペスト・オペレッタの系譜──『ジプシー男爵』『チャールダーシュの女王』そして『ジプシーの恋』」伊東信宏
「『微笑みの国』はどこにある──戦時下日本におけるオペレッタの「東洋」」大西由紀
【第二部】 独墺圏の娯楽文化と社会
「『イスタンブルの薔薇』は咲く──第一次世界大戦下の独墺圏における舞台と映画」小川佐和子
「実録『第三の男』──戦後ウィーンの光と影」高橋義彦

15:30-
【第三部】 上映会『イスタンブルの薔薇』Die Rose von Stambul(1919年、ドイツ映画、フリッツィ・マッサーリ主演、アルトゥール・ヴェリン監督、73分)
前説「ウィーンの下町娘からベルリンのオペレッタ・ディーヴァへ──フリッツィ・マッサーリ主演映画の発掘」小川佐和子
※日本語字幕が付きます。伴奏は事前録音したものを使用します(ジョン・スウィーニー氏提供)。
全体ディスカッションと質疑応答
閉会の挨拶

※途中休憩あり

参加申込み方法

入場無料・事前申込制(先着150名まで)
申込フォーム▶︎ https://forms.gle/BdFkqyHikCBLfrJ2A
募集開始:2026年10月11日(日)12:00-
募集締切:2026年12月4日(金)23:59
※申込数が会場定員に達した場合は〆切前でも募集を打ち切る場合があります。
※お手数ですが来場者おひとりにつき1件のお申し込みをお願いします。
※車いすでご来場予定など、会場へのアクセスにご不安のあるお客さまは、入退場方法のご案内・安全確保のため、チラシに記載のお問い合わせ先まで事前にご連絡をお願いします。

問合せ先

sawako.ogawa[at]let.hokudai.ac.jp(小川佐和子)

※お手数ですが、[at]を@におきかえて入力ください。

登壇者のプロフィール(登壇順)

◆大田美佐子
神戸大学大学院人間発達環境学研究科教授。早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。専門は音楽文化史。
◆伊東信宏
大阪大学中之島芸術センター特任教授。専門はバルトークの作品研究から東欧の民俗音楽研究。
◆大西由紀
大東文化大学文学部講師。早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。専門は比較文学。
◆小川佐和子
北海道大学文学研究院准教授。早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。専門は比較映画史。
◆高橋義彦
北海学園大学法学部教授。専門は20世紀オーストリアの政治文化史。

【開催報告】オペラ/音楽劇研究所 レクチャーコンサート「ギルバート&サリヴァン《ミカド》を知っていますか?」

Institute for Research in Opera and Music Theatre: Exploring Gilbert and Sullivan’s The Mikado: A Lecture Concert

English follows Japanese

オペラ/音楽劇研究所 レクチャーコンサート「ギルバート&サリヴァン《ミカド》を知っていますか?」

発表要旨

ギルバート&サリヴァンの喜歌劇《ミカド》(1885年、ロンドン・サヴォイ劇場初演)は、19世紀末のヨーロッパを席巻したジャポニスム・ブームに乗って誕生しました。浮き立つような旋律とナンセンスな言葉遊びに満ちた楽しい作品ですが、日本に関する荒唐無稽な描写や、「日本のミカド」が舞台に登場することがネックとなって、ここ日本では上演機会に恵まれてきませんでした。近年、北米を中心に、慣例的なアジア人表象を見直した新たなプロダクションがいくつも登場しているのですが、その動きも日本ではあまり知られていません。

本レクチャーコンサートでは、作品の概要や近年の演出傾向を紹介したのち、あらすじ紹介を挟みながら演奏会形式で抜粋上演(ピアノ伴奏、原語歌唱、日本語字幕、1時間半)を行い、作品について正しく知り、正しく再評価することを目指します。

  • コメント:162名の参加があった。

チラシ

開催概要
  • 日 時:2026年9月12日(土)14:00~16:30
  • 場 所:早稲田大学小野記念講堂
  • 対 象:一般、学生、教職員
  • 言 語:日本語(解説、字幕)、英語(歌唱)
  • 主 催:早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所
  • 制 作:Concordia

本研究はJSPS科研費JP23K12045の助成を受けたものです。

プログラム

開会挨拶 石井道子(早稲田大学教授/オペラ・音楽劇研究所所長)

作品解説 大西由紀(大東文化大学講師・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員)

ギルバート&サリヴァン《ミカド》演奏会形式による抜粋上演(ピアノ伴奏、原語歌唱、日本語字幕付き)

出演  北川辰彦(バスバリトン)

吉田連(テノール)

井出壮志朗(バリトン)

岩美陽大(バリトン)

松田健(テノール)

福士紗希(ソプラノ)

持田温子(メゾソプラノ)

雨笠佳奈(ソプラノ)

杣友惠子(メゾソプラノ)

清水綾(ピアノ)

芦沢真理(ピアノ)

閉会挨拶 大西由紀

発表者プロフィール

大西 由紀(おおにし ゆき)
大東文化大学文学部講師、早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。博士(学術)。専攻は比較文学・翻訳研究。主な著作に『日本語オペラの誕生──鷗外・逍遙から浅草オペラまで』(森話社、2018年)、『オペラ/音楽劇研究の最前線 共鳴する人と社会』(共編著、水声社、2026年)など。

参加申込み方法

入場無料・要事前予約(先着200名まで)

https://forms.gle/NLjrXYF2gA19DC1s9

募集開始:2026年6月15日(月)10:00

募集〆切:2026年9月11日(金)23:59

※〆切より前に定員に達した場合は、その時点で募集を終了します。

【8月17日追記】

8月16日(日)朝10時より来聴者の二次募集を行いましたが、申し込みが予定人数に達したため、募集を終了しました。多数のお申し込みをありがとうございました。

【7月21日追記】

本イベントは来聴者募集を締め切っていましたが、8月16日(日)朝10時より二次募集を行います。申し込みは上掲のURLより先着順で受け付け、予定人数に達し次第、募集を終了します。

最新の情報は以下のページでご案内します。
https://www.waseda.jp/inst/cro/news/2026/06/17/23731/

【6月24日追記】

申込者多数につき募集を締め切りました。
8月初旬に二次募集を行う可能性があります。

問合せ先

mikado20260912[at]gmail.com

※お手数ですが[at]を@に書き換えてお送りください。

続きを読む 【開催報告】オペラ/音楽劇研究所 レクチャーコンサート「ギルバート&サリヴァン《ミカド》を知っていますか?」 →

【開催終了】オペラ/音楽劇研究所 アレッサンドロ・スカルラッティ没後300年記念シンポジウム 「バロック・オペラの規範の確立と展開」

Institute for Research in Opera and Music Theatre: “The Symposium in Commemoration of the 300th Anniversary of Alessandro Scarlatti’s Death”: Establishing and Expanding the Normative Framework of Baroque Opera

English follows Japanese

アレッサンドロ・スカルラッティ没後300年記念シンポジウム 「バロック・オペラの規範の確立と展開」

開催概要
  • 日 時/Date and Time:2025年12月6日(土)13:00~19:00
  • 場 所/Venue:早稲田大学早稲田キャンパス小野記念講堂(研究発表のみオンライン併用)
  • 対 象/ Prospected Audience:一般、学生、教職員
  • 言 語/Language:日本語、イタリア語(収録映像、日本語訳あり)
  • 主 催/Organized by:早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所
  • 後 援/Supported by:早稲田大学総合研究機構、イタリア文化会館

ちらしのPDFはこちら。

趣旨

2025 年に没後 300 年を迎えるアレッサンドロ・スカルラッティは、ナポリ楽派の祖、そして”古典オペラ”の構造のスタンダードを作った存在として知られます。一方、その生涯や作品の真価の探求はまだこれからの課題です。本シンポジウムでは、彼がオペラ作曲家として活動した 1679 年から 1721 年を概観するため、ローマで上演された最初のオペラ(1679)、イタリア古典歌曲集「すみれ」の原作で知られる中期の名作《ピッロとデメートリオ》(1694)、ほかヴェネツィアやナポリで上演された中高期の作品の分析から、彼の創作を様々な角度から明らかにするとともに、さらに彼がイギリス、ドイツ語圏、ロシアにおいてどのように受容されていたかを探ります。

プログラム

開会挨拶 石井道子(早稲田大学教授・オペラ/音楽劇研究所長)

趣旨説明 大河内文恵(東京藝術大学附属高校非常勤講師・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員・WG代表)

  • 第1部 特別講演(収録)

ディンコ・ファブリス Dinko Fabris(バジリカータ大学教授・国際音楽学会元会長)
「アレッサンドロ・スカルラッティ研究の現在」

  • 第2部 「イタリア」

発表①辻昌宏(明治大学教授・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員)
《Gli equivoci nel sembiante》 ローマ初演をめぐるスキャンダル

発表②萩原里香(武蔵野音楽大学非常勤講師・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員)
A.スカルラッティのオペラの再演をめぐる状況:《ピッロとデメートリオ》 のシエーナ上演を対象に

発表③ 佐々木なおみ(ディスコルシ・ムジカーリ主宰、在シチリア)
創作の背景から見るオペラ 《ミトリダーテ・エウパトーレ》

発表④ 山田高誌(熊本大学准教授)
《貞節の勝利》 (ナポリ、フィオレンティーニ劇場、1718) :初演劇場とジャンルに関わる“コンテクスト”からみて

★演奏1
《顔立ちで取り違え Gli equivoci nel sembiante》 (1679)より
《グリゼルダLa Griselda》 (1721)より
森川 郁子(S)、森 有美子(S)、阪永 珠水(Vn.)、髙橋 弘治(Vc.)、上羽 剛史(Cem.)

質疑応答 コメンテーター:野田農(早稲田大学准教授・オペラ/音楽劇研究所員)

  • 第3部 「各国受容」

発表⑤ 森本頼子(名古屋音楽大学非常勤講師・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員)
18世紀ロシアとナポリ楽派のつながり

発表⑥ 田中伸明(北里大学専任講師・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員)
ドイツにおけるA.スカルラッティ受容とサンティーニ・コレクション

発表⑦ 吉江秀和(杏林大学非常勤講師・オペラ/音楽劇研究所招聘研究員)
《ピッロとデメートリオ (ピュロスとデメトリオス)》 のロンドン上演について

★演奏2
《ピッロとデメートリオ  Il Pirro e Demetrio》 (ナポリ版1694)より
《ピュロスとデメトリオス Pyrrhus and Demetrius》 (ロンドン版1709)より
森川 郁子(S)、森 有美子(S)、阪永 珠水(Vn.)、髙橋 弘治(Vc.)、上羽 剛史(Cem.)

質疑応答 コメンテーター:野田農(早稲田大学准教授・オペラ/音楽劇研究所員)

閉会挨拶 大河内文恵

司会:石井道子

参加申込み方法

ご来場・オンラインでのご参加にあたっては、12 月4日(木)までに、 あらかじめ以下のURLもしくはQRコードよりご登録をお願いいたします。

https://forms.gle/5jZpYF4QiUnSs6Ek9

問合せ先

scarlatti.baroque.opera@gmail.com/

「バロック・オペラ」ワーキンググループ(代表:大河内文恵)

続きを読む 【開催終了】オペラ/音楽劇研究所 アレッサンドロ・スカルラッティ没後300年記念シンポジウム 「バロック・オペラの規範の確立と展開」 →

【開催報告】オペラ/音楽劇研究所:アルニ・インゴルフソン特別講演会

English follows Japanese

オペラ/音楽劇研究所:アルニ・インゴルフソン特別講演会

「アイスランドにおける日本音楽:現代アイスランドの作曲家に対する日本音楽の影響」:アルニ・インゴルフソン

Dr. Árni Ingólfsson’s Special Lecture
“Japanese Music in Iceland, and the Influence of Japanese Music on Contemporary Icelandic Composers”

現代アイスランド音楽に対する日本音楽の影響の実態について、アイスランドの音楽学者アルニ・インゴルフソン氏が講演を行う。具体的には、①1960年代にアイスランドのラジオで團伊玖磨や武満徹の作品、横山克也の演奏が放送され、アイスランド市民が日本の伝統音楽に関心を抱いたこと、②1970年代からアトリ・スヴェインソン(1938-2019)やトルケル・シグルビョルンソン(1938-2013)などアイスランドを代表する現代音楽作曲家の作品において日本音楽の影響が明確に表れ始めたことに関する内容である。講演の際にはスヴェインソンの《フルート協奏曲》やオペラ《The Silk Drum》(1980年)など具体的な作品を取り上げ、実際に映像や音源を再生しながらアイスランド音楽と日本音楽(特に日本の能《綾の鼓》)の比較分析を行う。そのうえで、このような影響関係が日本人作曲家とアイスランドの演奏家たちとの緊密な交流のもとで発展していったこと(細川俊夫とニューミュージック・アンサンブル「カプト」)、映画業界などにおいても反映されていること(坂本龍一の音楽にインスパイアされた『ジョーカー』、『タール』の作曲家、及び2020年アカデミー賞最優秀映画音楽賞受賞のヒルドゥル・グィズナドッティル)について注目する。

開催概要
  • 期  間:2025 年 4 月 26 日(土)14:00~16:00
  • 会  場:早稲田キャンパス8号館303会議室
  • 対  象:一般公開
  • 言  語:英語(通訳なし)
  • 主  催:早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所

コメント:23名の参加があった。

 

プロフィール

アルニ・ヘイミル・インゴルフソン:アイスランドの音楽学者で、ハーバード大学で歴史音楽学の博士号を取得(2003年)。現在レイキャヴィーク・アカデミー主任研究員。主な関心領域は中世から現代までのアイスランド音楽史で、アイスランド音楽に関する複数の著書がある。特に“Jón Leifs and the Musical Invention of Iceland”(インディアナ大学出版、2019年)は、『ニューヨーカー』誌のアレックス・ロスによって、その年の音楽に関するベストブックの1冊に挙げられた。また近著に“Music at World’s End: Three Exiled Musicians from Nazi Germany and Austria and Their Contribution to Music in Iceland” (SUNY Press, 2025)がある。2025年1月にはBBC Radio3の“European Road Trip: Early Music in Iceland”で13世紀以降のエッダに基づくアイスランドの教会合唱音楽について語っている。ピアニスト、チェンバリスト、指揮者としても欧米を中心に活躍しており、2003年にはカルミナ室内合唱団を創設し、10年間指揮者と芸術監督を務めた。彼の指揮のもとで合唱団は17~18世紀のアイスランドの古写本から音楽を集めた2枚のCDを発表し、いずれもアイスランド音楽賞の最優秀CD賞を受賞している(2008年と2011年)。

続きを読む 【開催報告】オペラ/音楽劇研究所:アルニ・インゴルフソン特別講演会 →

【開催報告】オペラ/音楽劇研究所シンポジウム:浅草のダンス、浅草のバレエー浅草オペラにおける洋舞受容

浅草のダンス、浅草のバレエー浅草オペラにおける洋舞受容

本シンポジウムは、大正期の浅草オペラにおいて上演された舞踊(バレエ、バレー)に注目するものである。1911年に開場した帝国劇場では、日本人を対象に初めてバレエ指導がなされたが、その養成機関である歌劇部からは、G.V.ローシーの徹底指導により舞踊家が輩出された。また後のローヤル館とあわせ、ローシーから指導を受けた者の多くが浅草オペラにて舞踊を盛り立てた。さらに多くは、その衰退後も舞踊家として活躍した。
本シンポジウムでは浅草オペラにおける舞踊(バレエ、バレー)を中心に、その前史を担ったとも言えるローシーについて、そして浅草オペラ後に展開した活動の場の一つである少女歌劇についても取り上げる。

開催報告

本シンポジウムでは、近代日本の洋舞受容の一事例ともいえる大正期の浅草オペラに注目した。基調講演では浅草オペラで活動後、少女歌劇というショービジネスに場を移した舞踊家を数名敗り上げ、その門下生の活動についても迫い、系譜の成立を示すものであった。続いて1.帝国劇場歌劇部でパレエを担当したG.V.ローシーの来日前の活動と来日後の指導•活動、2.文字資料と画像資料の双方から浅草オペラにおけるバレエの実際を分析・考察したもの、3.バレエ演出の事例とその意義についての3演題の講演がなされた。続くディスカッションでは、浅草オペラに限定せずパレエそのものの漫透、海外の舞踊作品や留学経験の影響、美術との関連など、講演内容から大きく拡大したものであった。先述のように本シンポジウムでは対象を特化したが、来場者は音楽学、演劇学、舞踊学など幅広い学問領域にわたった。それは多岐にわたる質問に反映されているだけでなく、浅草オペラへ注ぐ多様なまなざしの存在を示しており、浅草オペラ研究の今後の発展の可能性と豊かな実りへの期待が確認された。

参加者数48名(学内:7名 学外:41名)

開催概要
  • 期  間:2025 年 3 月 17 日(月)13:30~16:45(予定)13:00開場
  • 会  場:早稲田キャンパス26号館5階502教室(対面のみ・事前登録制)
  • 参  加  費:無料
  • 言  語:日本語
  • 主  催:早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所
  • 後  援:早稲田大学総合研究機構
【プログラム】

第1部 開会挨拶 石井道子(早稲田大学 本研究所所長)

基調講演 小針侑起(芸能史研究家)
「浅草オペラ舞踊家によるその後の活動―レビュー界を中心として」

第2部 講演① 山田小夜歌(京都精華大学 本研究所招聘研究員)
「G.V.ローシーが日本に伝えたバレエーイタリア、イギリス時代の実践歴と帝劇での仕事を中心に―」

講演② 杉山千鶴(早稲田大学 本研究所研究所員)
「浅草でバレエを観た」

講演③ 中野正昭(淑徳大学)
「浅草オペラのバレエ場面―オペラ座にみる小松耕輔・石井漠のバレエ演出―」

ディスカッション

閉会挨拶 杉山千鶴

司会:大西由紀(大東文化大学 本研究所招聘研究員)


ポスターPDFは こちら 

問合せ先

asakusaopera-sympo[at]list.waseda.jp

※お手数ですが、[at]を@におきかえて入力ください

国際会議『新しいオペラ/音楽劇および諸問題』

English follows Japanese

International Conference “New Opera and Music Theatre and Other Issues”
(国際会議「新しいオペラ/音楽劇および諸問題」)

2023年12月31日更新

◆期  間:2024 年1月 25 日(木)、26 日(金)、27 日(土)、28(日)
◆会  場:1月25, 26, 28日 早稲田キャンパス 大隈小講堂、1月27日早稲田キャンパス3号館302教室
◆使用言語:英語
◆開催方式:対面

※本会議は会場開催のみです。どなたでも事前申込なしに無料で参加可能です。

*ポスターはこちら
*タイムテーブルはこちら
*プログラムはこちら

※出席者は事前に、会場にてスマホ等でプログラム(Book of Abstracts and Bios)、タイムテーブル等を、閲覧できる状態にしておいてください。

続きを読む 国際会議『新しいオペラ/音楽劇および諸問題』 →

オペラ/音楽劇研究所シンポジウム

シンポジウム

グルック・シンポジウム:オペラ《オルフェーオとエウリディーチェ》とその周辺

◇主催:早稲田大学オペラ/音楽劇研究所
◇後援:早稲田大学総合研究機構

 

◇日時:2022年12月18日(日) 13:15-19:00
◇会場:早稲田大学小野記念講堂
◇言語:日本語

続きを読む オペラ/音楽劇研究所シンポジウム →

【中止】プロジェクト「オペラとメディア Opera and Media」

※2022年1月に、アイルランド国立メイノース大学音楽学部教授 クリストファー・モリス氏(Prof. Christopher Morris, Maynooth University, Ireland; Associate Editor of The Opera Quarterly)を招聘し、早稲田大学早稲田キャンパスにて研究イベントを開催予定でしたが、氏の来日がかなわなくなったため、誠に残念ながらプロジェクトは中止となりました。

続きを読む 【中止】プロジェクト「オペラとメディア Opera and Media」 →

2018年度5月研究例会(第171回オペラ研究会)