オペラ/音楽劇研究所シンポジウム

シンポジウム

グルック・シンポジウム:オペラ《オルフェーオとエウリディーチェ》とその周辺

◇主催:早稲田大学オペラ/音楽劇研究所
◇後援:早稲田大学総合研究機構

 

◇日時:2022年12月18日(日) 13:15-19:00
◇会場:早稲田大学小野記念講堂
◇言語:日本語

概要

早稲田大学総合研究機構オペラ/音楽劇研究所「バロック・オペラ」ワーキンググループ企画によるシンポジウムの第2回として、クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)を取り上げます。グルックはバロック・オペラから近代的なオペラへの転換期において、オペラ改革を行った作曲家として知られます。なかでも改革オペラの第1作にあたる《オルフェーオとエウリディーチェ》(1762)は、台本やバレエにおける変革の動きと強い結びつきがあるだけでなく、初演後ヨーロッパ各地において様々に改変された形で上演されたことにより、多方面からのアプローチが可能な作品といえます。

シンポジウム前半では、《オルフェーオとエウリディーチェ》の作品概要およびオペラ改革の概略を明らかにした上で、台本・バレエから見た位置づけを検討し、さらに本作初演の前後に上演されたグルック作曲による他のオペラの二つの版を比較考察します。後半では、同時代のドイツ、イギリス、ロシアにおける《オルフェーオとエウリディーチェ》上演を取り上げ、最後に現代における作品受容としてオペラ映画を扱います。演奏による解釈も交えつつ、パネリストがそれぞれの視点で考察し、改革オペラを多角的にとらえ直す場を提供することを目指します。

大河内文恵(バロック・オペラWG代表)

発表者:タイトル(発表順)

坂巻彩華:グルック《オルフェーオとエウリディーチェ》の作品概要

大崎さやの:オルフェーオをめぐるテクストの変遷~イタリアの演劇作品とオペラ台本を例に

森立子:18世紀のバレエ改革とグルック

萩原里香:オペラ改革の前と後~《エツィオ》2つの版の比較を通して

大河内文恵:グルック《オルフェーオとエウリディーチェ》のドイツ上演をめぐって

吉江秀和:グルック《オルフェーオとエウリディーチェ》~1770年代のロンドン上演をめぐって

森本頼子:18世紀ロシアにおける改革オペラ上演~宮廷劇場と農奴劇場を中心に

荻野静男:グルック《オルフェーオとエウリディーチェ》の映像作品について

コメンテイター:江口大輔

演奏曲目

《エツィオ》(1764)より

  • 第1幕最終場 二重唱 “Va, ma tremo al tuo periglio”
  • 第3幕第3場 エツィオのアリア “Se il fulmine sospendi”
  • 第3幕第9場 フルヴィアのアリア “Ah non son io, che parlo”

《オルフェーオとエウリディーチェ》
ロンドン上演版(1770)より

  • 第1幕第5場 エウリディーチェのアリア “Obliar l’amato sposo”(J.C.Bach作曲)

ウィーン上演版(1762)より

  • 第3幕第1場 二重唱 “Vieni appaga il tuo consorte”
  • 第3幕第1場 エウリディーチェのアリア “Che fiero momento”
  • 第3幕第1場 オルフェーオのアリア “Che farò senza Euridice?”

など。

演奏者:青木洋也(カウンターテノール)、澤江衣里(ソプラノ)、中谷路子(ピアノ)

チラシ(PDF)

グルック・シンポジウム・チラシ
*会場までのアクセスと各発表内容の詳細がご覧になれます。

本シンポジウムは会場とオンラインのハイブリッドでおこないます(ともに無料)。どなたでも参加可能です。会場参加の場合にもオンライン参加の場合にも12月15日までに参加登録をお願いします。→(12/24記)終了しました。多くの方々のご参加ありがとうございました。*開催報告は追って掲載予定です。

・問い合わせ先メールアドレス

[email protected]