English follows Japanese
<開催概要>
◇日 時:2024年12月7日(土)研究発表16:30-18:00、キーワーズ報告 18:10-19:10
◇開催方式:オンライン開催(Zoom使用)
◇研究発表者:山本まり子(聖徳大学)
◇キーワーズ報告者:佐藤英(日本大学)
◇司会者:釘宮貴子
◇言語:日本語
◇主 催:早稲田大学総合研究機構 オペラ/音楽劇研究所
■『ドイツ・ロマン主義音楽におけるメルヒェンオペラの系譜―フンパーディンクを軸として―』山本まり子
<発表要旨>
「メルヒェンオペラ(Märchenoper)」の語は、狭義には「メルヒェンを題材にしたオペラ」と認識されるが、広義には「伝承由来の素材、妖精、魔法の登場等の要素を含むオペラ」と捉えることができる。もっとも広く知られているメルヒェンオペラはエンゲルベルト・フンパーディンクの《ヘンゼルとグレーテル》であろう。
本発表ではメルヒェンオペラ成立と変遷の全体状況に鑑み、《ヘンゼルとグレーテル》と彼の他のオペラを軸にして、1)19世紀ドイツ文化における伝承文化とグリム童話、2)R. ヴァーグナーの楽劇をめぐる歴史的展開という2つの視座から、ドイツ語圏におけるメルヒェンオペラの複層的な特質を浮き彫りにすると同時に、オペラ受容の観点からメルヒェンオペラの上演実態に着目することで、メルヒェンオペラの実相に迫りたい。
<発表者プロフィール>
聖徳大学音楽学部教授、日本声楽家協会理事。国立音楽大学、お茶の水女子大学大学院、ハンブルク大学音楽学研究所(DAAD奨学生)で、声楽、続いて音楽学を学ぶ。博士(人文科学)[お茶の水女子大学]。研究対象はマーラーの作品及びドイツ・ロマン派オペラ。共著書に『超域する異界』『キーワードで読むオペラ/音楽劇 研究ハンドブック』等、最近の論考に「聖徳大学所蔵G. マーラーの自筆書簡(1889年)と当時の彼の音楽活動―ブダペスト着任時の仕事をめぐって―」(『音楽文化研究』23(2024))。
■キーワーズ報告:佐藤英
<概要>
1925年から1938年までに行われたザルツブルク音楽祭のラジオ放送について、放送の計画と実績・影響等を分析しながら、その意味を考察する。
キーワーズ:ザルツブルク音楽祭 ラジオ番組 オーストリア
<報告者プロフィール>
日本大学教授、早稲田大学オペラ/音楽劇研究所招聘研究員。博士(文学)。専門:ドイツ近現代文化研究(音楽・文学)。共著『キーワードで読むオペラ/音楽劇研究ハンドブック』(2017)、共著『オペラ/音楽劇研究の現在』(2021)、論文「1930年代ベルリンにおけるクレメンス・クラウスの音楽活動」(2021)、論文「ナチス・ドイツ時代のラジオ音楽番組「ドイツの巨匠による不滅の音楽」に関する研究」(2023)、共訳『第三帝国のオーケストラ―ベルリン・フィルとナチスの影』(2009)など。
<参加申込方法>
事前登録が必要です。参加希望者はできるだけ前日の12月6日(金)までに以下のURLから事前登録をしてください。
URL:
https://list-waseda-jp.zoom.us/meeting/register/tJMsf-6hqzgtHtcUyCuHk4kMf9HIABosTMG7
※Zoom自動登録制なので、主催者側からはズーム招待状をお送りしません。(なお飛び入り参加も可能です。)
※ご出席の際フルネームの表示をお願いします。発言時以外はミュートおよびビデオ・オフにしてください。スクリーンショット撮影、録音、録画等は厳にお控え願います。また司会者の指示にしたがってください。
<問合せ先>
総合研究機構オペラ/音楽劇研究所:https://prj-opera-mt.w.waseda.jp/
e-mail address: operaken-uketsuke[at]list.waseda.jp ([at] = @)
(この例会案内は後ほど Facebookと X(旧Twitter)でも発信されますので、そちらでも見ることができます。)