English follows Japanese
Contents
- 1 研究成果物
- 2 年度別研究報告
- 2.1 ■2020年度以降
- 2.2 ■2019年度以前
- 2.3 2019年度研究報告
- 2.4 2018年度研究報告
- 2.5 2017年度研究報告
- 2.6 2016年度研究報告
- 2.7 2015年度研究報告
- 2.8 2014年度研究報告
- 2.9 2013年度研究報告
- 2.10 2012年度研究報告
- 2.11 2011年度研究報告
- 2.12 Activity Report for the Fiscal Year 2019-2020
- 2.13 Activity Report for the Fiscal Year 2018-2019
- 2.14 Activity Report for the Fiscal Year 2017-2018
- 2.15 Activity Report for the Fiscal Year 2016-2017
- 2.16 Activity Report for the Fiscal Year 2015-2016
- 2.17 Activity Report for the Fiscal Year 2014-2015
- 2.18 Activity Report for the Fiscal Year 2013-2014
- 2.19 Activity Report for the Fiscal Year 2012-2013
- 2.20 Activity Report for the Fiscal Year 2011-2012
研究成果物
年度別研究報告
■2020年度以降
⇒ 総合研究機構のサイトの年次活動報告を参照してください。
■2019年度以前
2019年度研究報告
2019年度も舞台の現場と研究との両面からオペラ/音楽劇へのアプローチを試みた。
4月には新国立劇場の桑原貴氏にオペラ上演の実務について、5月には青木義英氏にオペラ《光太夫》のモスクワ初演実現についてご講演を賜ることができた。
6月以降は研究所員、招聘研究員による多様な発表が実施された。そのテーマを国別に分類すると、フランス1、ドイツ・イタリア両国に係わるもの1、ドイツ3、日本1、ロシア1、イタリア1となり、研究者たちの関心領域の多様性をうかがえる。
また発表を時代的に俯瞰すると、それは17世紀から現代までの長期間をカバーしている。テーマを簡単にサマライズすると、《マノン》の宗教的側面、1920年代のヴェルディ・ルネサンスの記念碑としての『ヴェルディ―オペラの小説』(ヴェルフェル)、カイザーの《クロイソス》の諸側面、メルヘン・オペラというジャンル、團伊玖磨の《ひかりごけ》の日本人性、私立マーモントフ劇場の演出改革その他、18世紀後半~19世紀前半のベルリンにおけるオペラ上演、宮廷外芸術活動としての「アッカデーミア」となる。そして、これらの発表はそのほとんどが2020年度末に刊行予定の書籍の内容につながっている。
2019年度末には研究所雑誌『早稲田オペラ/音楽劇研究』第2号の発刊にこぎつけた。
2018年度研究報告
2018年度の活動のうち特筆に値するのは、研究所雑誌『早稲田オペラ/音楽劇研究』の創刊にこぎつけたことである。これはおそらく本邦初のオペラ研究専門学術誌で、創刊には研究所員・招聘研究員のなみなみならぬ努力があった。
また新国立劇場の公演《フィデリオ》に関するシンポジウムを開催し、カタリーナ・ワーグナー演出によるアクチャルな舞台に関連する発表が行われた。
従来と同様に研究月例会の他にワーキンググループ(WG)を通じて分科会活動も推進したが、なかでも「歌劇の上演状況に関する研究:歌劇場プログラムのデータベース化に向けて」WGは科研費の交付内定通知を得た。このほかバロック・オペラWGやヴァーグナーWG、演出WGも、それぞれの研究目標に向かって着実な活動を継続している。
国際的活動としては、本学高等研究所を通じ招聘したアメリカ・ヴァーモント大学のブルック・マコークル氏による坪内逍遙台本・山田耕筰付曲によるオペラ《堕ちたる天女》に関する研究発表がある。また氏とともに研究所関係者がこの台本の英訳を行った。さらに演出WGのメンバーがイスラエル・テルアビブ大学に招かれ、日本オペラに関し研究報告を行った。
このほか新しい側面として、オペラ教育の研究も行われている。
なお当研究所の活動については、研究所HP・Facebook・Twitter等でも随時発信している。
2017年度研究報告
2017年度も研究月例会の活発な開催があった。発表内容を国別に分類すると、イタリア、ドイツ、オーストリア、ロシア、イギリス関連と多岐にわたっており、本研究所所属の研究員、招聘研究員、それに連携団体のオペラ研究会会員の広範な関心を伺わせる。また発表テーマを時代的に捉えると、16世紀末のバロック・ダンスやバロック・オペラから21世紀におけるオペラ作品の演出など、極めて長い時間軸の問題を扱うものとなっている。
また10月にはドイツ・ライプツィヒ大学演劇学部のギュンター・ヘーグ教授をお招きしてベッリーニのオペラに関する講演会を開催し、本邦の枠に収らない研究所活動の一端を披露した。
特段の報告に値するのは、12月開催の「モンテヴェルディ生誕450年記念シンポジウム――モンテヴェルディのオペラから広がるバロック・オペラの世界」である。これは「バロック・オペラ」ワーキンググループのメンバーによる企画であった。イタリア、フランス、ドイツ、ロシア、イギリスにおけるローマ皇帝を題材とするバロック・オペラとその上演に関する研究発表ならびに関連楽曲の演奏が行われた。これには学内のみならず、学外からも予想を大幅に超える多数の聴衆の参集があった。
2016年度研究報告
2016年度は特に大きな成果が2つあった。1つは6月中旬~7月中旬にかけての「オペラ《ソクラテス》・プロジェクト」の開催であり、もう1つは2017年3月末の書籍『キーワードで読むオペラ/音楽劇研究ハンドブック』の上梓である。
「オペラ《ソクラテス》・プロジェクト」は早稲田大学とイスラエル・テルアビブ大学との共同企画で、高等研究所を通じて招聘したミハル・グローバー=フリードランダー准教授を核として展開された一連の研究イベントである。教授のゲスト・レクチャー、シンポジウム、ワークショップ、エリック・サティの《ソクラテス》公演、アフター・トークという5つの公開イベントを通じ、本研究所メンバー、学生、教職員、一般参加者がオペラの歌声(ヴォイス)の演出について知見を深めた。また《ソクラテス》の上演も楽しんだ。
『キーワードで読むオペラ/音楽劇研究ハンドブック』は研究所中心メンバーが10年来温めてきた構想を形にしたものである。特にここ数年にわたり、大量の原稿を集中的にブラッシュアップすることに努めた結果、今回の出版にいたったものである。
今後もオペラ/音楽劇の上演現場と学術的研究との両面から、本芸術ジャンルに積極的にアプローチしてゆく所存である。
2015年度研究報告
本年度も全9回の例会の場を中心に、多種多様な音楽劇についての研究情報が共有された。例会では、『オペラ/音楽劇のキーワーズ』刊行に向けた報告会、当研究所連携のオペラ研究会会員による研究発表会に加え、歌劇場の上演作品の分析についてのシンポジウムも開催された。
研究発表会で取り扱われた題材は、メジャーな西欧のオペラとその作曲家に留まらず、オペラの舞台裏を支えてきた職人やプロデユーサーの仕事ぶり、日本ではなかなか観る機会のないアジアで創作されたオペラなど、多岐にわたっている。当研究所連携のオペラ研究会には現在も新規会員が継続的に入っている状況であり、研究発表会は今後より多角的な視点から豊富な研究題材を扱う場として活性化すると考えられる。
秋季には当研究所では恒例となっている、埼玉県和光市のオペラ彩代表和田タカ子氏による講演も行われ、オペラ彩の稽古見学会および公演には、多数の当研究所関係者の姿が見られた。このようなオペラの現場との交流は、当研究所における学術的研究の成果を上演実践の場へと還元する、貴重な機会となるだろう。
当研究所の活動状況やオペラ研究会会員の発表・出版活動について、HP(日本語及び英語)で常時公開するとともに、Facebook、Twitter等のSNSを通じて適時かつ積極的に告知が行われた。2016年度はイスラエルから演出家ミハル・グローバー・フリードランダー氏を迎えての来日企画もあり、こうしたインターネットによる当研究会の周知が、いっそう重要となるだろう。
2014年度研究報告
本年度も全11回の例会を開催し、オペラを中心とした音楽劇へ多方面からアプローチした。例会は二種類からなり、一つは『オペラ/音楽劇のキーワーズ』刊行に向けた報告会、もう一つは当研究所連携のオペラ研究会会員による研究発表会である。
研究発表会では、オペラ研究における従来の手法であるスコアや台本の分析・考察に加え、視覚を意識した研究手法が種々提示された。周知のようにオペラは「総合芸術」と称されてきたが、他方音楽と視覚的要素との関係性が学術的に論じられる機会は少なかった。こうした状況下、当研究所の発表は対象作品の作曲当時に想定された舞台進行に重点を置くものから、現代の演出家を筆頭とする視覚面の表現者達に焦点を当てたものまで多岐に渡る。
またオペラ/音楽劇の現場との交流も積極的に行われた。例会のトピックには、現役でオペラのプロデュースを務めるオペラ研究会会員からの報告や、オペラの制作現場に関するレクチャーも含まれる。特に2014年6月の発表会では二期会歌手によるコンサートも開かれた。今後も当研究所では、オペラ研究会会員の現場と研究機関との往来を通じ、研究成果の現場への還元を図る。11月にはワークショップ「理念としての『国民音楽』19世紀―20世紀初頭のロシア・中東欧における戦略と受容」を後援した。年度最後の発表会は、前所長丸本隆法学部教授による「オペラとナショナリズム/トランスナショナリズム」をテーマとした最終講義である。
当研究所の活動状況やオペラ研究会会員の発表・出版活動について、HP(日本語及び英語)で常時公開するとともに、Facebook、Twitter等のSNSを通じて積極的に告知が行われた。
2013年度研究報告
本年度も公開の定例研究会を9回開催した。そのほか、聖徳大学オペラ公演事業の《魔笛》上演とリンクさせた連携研究会や、イタリア在住の演出家・声楽家田口道子氏の講演会も、研究会の一環として行った。
研究会に関してはこれまで、日本におけるオペラ/音楽劇研究の歴史がまだ浅く未熟な状況にあることを鑑み、主に個々の研究者による研究成果の発信の場としてきたが、次年度以降、明確なテーマ設定による共同研究も併せて行い、ステップアップをはかることが検討された。
『オペラ/音楽劇のキーワーズ』については、編集作業、相互批評等を加速化させて提出原稿の完成度を高めるなど、刊行に向けてさらに一歩前進した。
本年6月、「宝塚歌劇と世界の音楽劇」をテーマに開催された演劇学会全国大会に際し、全面的な協力体制をとった。大会運営やシンポジウム の司会をはじめ、総括講演、パネルセッションなどに本研究所の研究員・招請研究員9名が参加し、さらに定例研究会でそれら動したテーマを設定し、大会 との連携をは かった。これによりオペラ/音楽劇の学術研究団体として日本随一を誇る本研究所に課せられた、この分野の拠点としての主導的役割を果たすこ とができた。 これらの活動については、ホームページ、フェイスブック、ツイッターなどを通じて常時、発信を行ってきた。
2012年度研究報告
研究所創設2年目に当たる2012年度、さらなる研究活動の活性化を目指して運営委員会の体制を強化した。その活動の中心として、2002年度から演劇博物館COEの事業の一環として継続してきた公開の月例研究会を合計9回開催した。
研究所独自のホームページ、フェイスブックページ、ツイッターアカウントの開設も、この年度の大きな成果となった。これによって会全体、および研究所所属の個々のメンバーの研究活動を常時、広く社会に発信することが可能となった。
現在、刊行の準備を進めている書籍『オペラ/音楽劇のキーワーズ』については、研究会における相互査読という形で各執筆者の草稿のレベルアップを図ってきた。来年度中の原稿完成、出版を目指して現在奮闘中である。
イギリスのリーズ大学で開催された国際学会に研究所所属の4名と、定例研究会のメンバーで大学院博士課程の1名が参加し、発表を行なった(詳細については本機構の「紀要」参照)。それによって日本におけるオペラ/音楽劇の研究が大きく注目を浴びることになったが、その成果の上に立ち、現在さらに国際誌への投稿を目指して研究を継続中である。
2013年6月に開催される日本演劇学会全国大会(テーマ「宝塚歌劇と世界の音楽劇」)において、研究所所属の9名が発表に参加することになり、その準備を開始した。
以上のような研究活動を通じて、本研究所が担う日本におけるオペラ/音楽劇研究の拠点としての主導的役割を、今後一層強めていく所存である。
2011年度研究報告
本研究所は、演劇・映像学の研究拠点形成を目標に2002年度から10年間、2次にわたって行われた早稲田大学演劇博物館のCOE事業の一プロジェクト「オペラ/音楽劇の総合的研究」の構成メンバーを主体に、そこで培われた共同研究の成果を継承する新たな学術組織として開設 された。その初年度である2011年度はグローバルCOEの最終年度と重 なったこともあり、定期的に開催された研究会など、そこでの各種イベントに各員が積極的に参加する形で、本研究所全体の研究実績 を高める活動が中心となった。
一方また、研究 所の運営体制の確立を進めながら、今後の研究活動の全面展開に向けた長期計画についての検討も重ねてきた。それに関しては、(1) 本研究所主催の、月に一度の研究会(2012年4月以降)、(2) 本研究所独自の ホームページの開設・運営、(3) 出版企画(仮題 『オペラ/音楽劇のキーワーズ』)、の3点を柱に据えた活 動を行っていくことを確認し、その準備に向けた作業を開始した。
特に (3) については、30名を超える本研究 所構成員の知見を総結集し、研究会での各原稿の相互査読などを通じてたえずレベルアップを図りながら、日本で遅れがちなオペラ/ 音楽劇の学術研究の飛躍的進展に貢献しうる可能性を秘めた研究書の出版を目指して、第一歩を踏み出したところである。
Activity Report for the Fiscal Year 2019-2020
In this Fiscal Year we approached the genre of the stage art opera and music theatre both from the standpoint of practice on stage and from that of the academic research.
In April 2019, Mr. Takashi Kuwabara from New National Theatre, Tokyo held a lecture on the practical works that take place behind the scenes. In May, Mr. Yoshihide Aoki held a lecture on the realization of a staging the rare opera Kōdayū in Moscow.
From June on, a variety of presentations by researchers and adjunct researchers were carried out. Their themes are classified by the countries central to their research: France (1), both Germany and Italy (1), Germany (3), Japan (1), Russia (1), Italy (1). This indicates the diversity of our research fields.
The historical periods of these presentations ranged from the seventeenth century to the present. In summary, the presentations dealt with: religious aspects of Manon, Werfels Verdi. Roman der Oper as a monument of ‘Verdi-Renaissance’ in the 1920s, some aspects of Keiser’s Croesus, the genre “Märchenoper”, the “Japaneseness” of the opera Hikarigoke by Ikuma Dan,the reforms of stage production by Moscow Private Opera and such, opera performances in the period from the second half of eighteenth century through the first half of nineteenth century in Berlin, “accademia” as private art activities outside the court. Almost all these presentations will become the contents of the book project which will be published in March 2021.
The second number of our journal Waseda Opera and Music Theatre Studies was published in March 2020.
Activity Report for the Fiscal Year 2018-2019
This fiscal year we were finally able to start our journal Waseda Opera and Music Theatre Studies. This appears to be the first research journal in the field of opera studies in Japan. The Institute’s researchers and adjunct researchers spared no effort to ensure its successful launch. Furthermore, we were able to hold a symposium on the performance of Fidelio at the New National Theatre in Tokyo. There were presentations on the newest direction taken by Katharina Wagner.
Beside the monthly regular meetings, we promoted the activities of a number of working groups. Of particular note is the working group “Research Group in the Field of Opera Staging with the Aim of Databasing Programs at Opera Houses,” which successfully applied for a grant from JSPS (the Japan Society for the Promotion of Science), receiving a research grant to cover the next three years of the group’s work. The “Baroque Opera,” “Wagner,” and “Inszenierung” working groups continued their solid activities in their respective research fields.
Our activities of an international nature were as follows:
There was a presentation by Professor Brooke McCorkle from the University of Vermont, USA, whom I (Ogino, Director) invited through the Waseda Institute for Advanced Studies as a visiting scholar, at the monthly regular meeting in July 2018, on the opera Ochitaru-Tennyo (The Fallen Celestial Maiden), with a libretto by Tsubouchi Shōyō and music by Yamada Kōsaku. Furthermore, the Institute’s researchers joined Prof. McCorkle in translating the whole libretto of this opera into English. Finally, two members of the “Inszenierung” working group were invited by Tel Aviv University, Israel, and held presentations on Japanese operas at two conferences there.
We also have a new aspect of research: Opera education for the public.
Our research activities are now dispatched to regions all over the world through our Institute’s homepage, our Facebook account, and our Twitter account, among others.
Activity Report for the Fiscal Year 2017-2018
Active regular monthly meetings were held throughout this fiscal year. The themes of the research presentations concerned a variety of countries, including Italy, Germany, Austria, Russia, and England, reflecting the wide interests of researchers and adjunct researchers at our Institute and those of the members of the Opera Research Group, its cooperative organization. The period covered by the talks was historically very broad, with some presenters speaking about baroque dance and opera at the end of 16th century and others about opera direction in the 21st century.
Furthermore, we invited Professor Günther Heeg from the University of Leipzig, Germany, to give a lecture at the meeting of October 2017. He spoke about operas by Vincenzo Bellini. This represented a move into international activities beyond our own country.
The most memorable event of this fiscal year was the Symposium in Commemoration of the 450th Anniversary of the Birth of Monteverdi – The World of Baroque Opera beyond Monteverdi, held in December. This event was a project by the baroque opera working group at our Institute. Lectures on baroque operas from Italy, France, Germany, Russia, and England based on legendary stories of emperors in Ancient Rome were given, and some pieces of music from these operas were played. The audience of this Symposium consisted not only of people from our own university, but also of those from outside. It is good to report that this hugely successful event far exceeded our expectations.
Activity Report for the Fiscal Year 2016-2017
In fiscal year 2016-2017 we achieved two important results. One was the carrying out of the “Opera Socraté Project” and the other was the publication of the book Handbook for Research in Opera and Music Theatre, Based on Keywords.
The “Opera Socraté Project” was a joint project run by Waseda University, in Japan, and Tel Aviv University, in Israel. The project consisted of an events-series for research conducted by Professor Michal Grover-Friedlander, from Tel Aviv. We invited her through a program supported by the Waseda Institute for Advanced Study (WIAS) and held five main events together, all open to the public. The members of our Institute, together with students of Waseda, staff members, and participants from outside the university, were able to extend and deepen their knowledge of the direction of the voice of opera. We were also able to enjoy a staging of Socraté,by Erik Satie.
The book Handbook for Research in Opera and Music Theatre, Based on Keywords was the product of a conception devised by the main members of our Institute. They had nursed this conception for about ten years. Over the last few years, in particular, they intensively improved the quality of the large number of draft contributions that had been submitted. As a result, we were finally able to publish this book.
We will continue to approach this art genre actively from both sides—the actual staging of opera and music theatre and the academic research that develops from it.
Activity Report for the Fiscal Year 2015-2016
During this fiscal year, we held nine regular research meetings in order to explore various approaches to music theatre studies, focusing on opera from different standpoints. At these meetings, reports were given on the progress of the book project “Keywords for Opera and Music Theatre”; presentations were given by members of the Opera Research Group, working in cooperation with the Institute for Research in Opera and Music Theatre; and a symposium centering on the analysis of theatrical repertoires was held.
The presentations not only analyzed major western operatic works and composers, they examined the roles of backstage staff and producers, discussed Asian-made operas not commonly viewed in Japan, and proposed giving careful consideration to the visual aspects of performance. As our Institute for Research in Opera and Music Theatre continues to welcome new members, we hope these presentations will increase in variety, providing stimulating points of view and fresh materials for study.
In the autumn semester, Ms. Takako WADA, who is in charge of Opera SAI, an opera performance group in the city of Wako, Saitama Prefecture, presented our annual lecture. Many members of this Institute participated in the open rehearsal and performance that accompanied this lecture. Events like this have given us the important opportunity to put our research into practice.
Moreover, we have established a website to continuously provide information in both Japanese and English about our activities and presentations, as well as to note the publication of books authored by our members. We have also provided such information regularly through SNS, Facebook, and Twitter. In the next fiscal year, we plan to extend an invitation to an opera director, Prof. Michal Grover FRIEDLANDER, and we therefore think it will be even more important to announce our activities via Internet.
Activity Report for the Fiscal Year 2014-2015
In this fiscal year, we held 11 regular research meetings in order to make various approaches to music theatre studies, focusing on opera from different standpoints. The regular research meetings are categorized into two types: one reports on the progress of the book project “Keywords for Opera and Music Theatre”; the other offers presentations by members of the Opera Research Group which works together with the Institute for Research in Opera and Music Theatre.
In the presentations, besides analyzing scores or libretti, which is the conventional approach to opera studies, various ideas are proposed giving careful consideration to the visual aspects of performances. It is widely known that opera is referred to as Gesamtkunstwerk, but the relationship between music and visual elements has received little academic discussion. In spite of such a situation, the presentations of our Institute are varied: from those focusing on the question of how performances were given on stage at the time when the works were composed to those regarding the problem of performances led by directors today who place great emphasis on the visual aspects.
In addition, we communicate actively with the actual venues of opera and music theatre. Topics of the regular research meetings have included a report by a member of Opera Research Group who produces opera and a lecture on the field of opera production. In particular, we held a concert by singers from the Tokyo Nikikai Opera Theatre in June 2014. In the future, we intend to return the fruits of our research to the actual venues through communication with them. Furthermore, in November, we supported the workshop ‘“National Music” as Idea – Strategy and reception in Russia, Central Europe, and East Europe from the 19th century to the beginning of the 20th century’. The final presentation in this fiscal year was a farewell lecture by Professor Takashi MARUMOTO of the School of Law, the former Director of our Institute. Its theme was “Opera and Nationalism/Transnationalism”.
Moreover, we have established a website to continuously provide information in both Japanese and English of our activities and presentations as well as the publication of books authored by our members. We have also announced them regularly through SNS, Facebook, and Twitter.
Activity Report for the Fiscal Year 2013-2014
In this fiscal year, we held 9 regular research meetings. We also organized a special collaborative research meeting with an opera performance, The Magic Flute in Seitoku University, and hosted Ms. Michiko Taguchi’s lecture, a director and a singer living in Italy.
Thus far each researcher has given a presentation about their individual research achievements in the regular meetings. Because study of opera and musical theatre in Japan is underdeveloped. However, we discussed setting a research theme and carrying out collaborative research projects in the next fiscal year. We also continued to edit and improve our manuscripts for the book, “Keywords of Opera and Music Theatre.” We are working hard to publish it.
Moreover, the Institute contributed research to the nationwide conference of Japanese Society for Theatre Research in June. The conference’s theme was “Takarazuka and World’s Music Theatre.” 9 researchers from the Institute participated in the administration of the conference, as a chair of the symposium, as a plenary lecturer and as panelists. During regular research meetings, we decided to set a theme similar to that of the conference and the Institute agreed. As a result, the Institute fulfilled a leading role as a research base in this field. We decided to take on this role because the Institute is the largest research association for opera and music theatre in Japan.
We promote these activities through the website, facebook, twitter and so on.
Activity Report for the Fiscal Year 2012-2013
In the second fiscal year, 2012, the Institute established a steering committe to develop research activities.
First, we organized 9 research meetings. Such regular meetings were already the main activities in the COE programs of the Theatre Museum.
Second, we created our website, Facebook page and Twitter account. They enabled the researchers to promote effectively the Institute’s achievements in society.
Third, we improved the quality of the manuscripts for the upcoming book, “Keywords of Opera and Music Theatre” by subjecting them to peer review. We aim to finish writing and publish the book next year.
Moreover, 4 researchers and 1 Ph.D student involved in the Institute made presentations at an international conference in Leeds, England(See details in the bulletin of the Comprehensive Research Organization, Waseda University). Many participants from all over the world became interested in the research of opera and music theatre in Japan because of our presentations. Our participants are now developing the topic based on the presentations and planning to publish their papers in international journals.
Also, 9 researchers began preparing for the nationwide conference of Japanese Society for Theatre Research in June, 2013. Conference’s theme is “Takarazuka and World’s Music Theatre”.
The Institute would like to take on a leading role in research of opera and music theatre and continue to carry out the activities above.
Activity Report for the Fiscal Year 2011-2012
This Institute was established mainly by the participants in the project of “Opera and Musical Theatre Studies”, which was one of the projects of the COE program at Waseda University. The purpose of the COE program was to create the base for research in Theatre and Film Arts and it was carried out by The Tsubouchi Memorial Theatre Museum, Waseda University in 2001-2006 and 2007-2011. The Institute aims to take over and develop the achievements of the COE projects.
The first fiscal year of the Institute, 2011, was also the final year of the COE program. Therefore researchers attempted to enhance achievements of the Institute by actively participating in the events of the COE such as regular research meetings.
At the same time, we researchers of the Institute established administrative systems of the Institute and discussed the long-term plan for the development of research in the future. Consequently, we decided on three activities: 1) we will hold monthly research meetings after April, 2012; 2) we will build the Institute’s website; 3) we will publish a book (the tentative title is “The Keywords of Opera and Music Theatre.”) We will continue research projects related to the three above activities and begin to prepare for them.
Book’s publication will include knowledge of over 30 researchers. We constantly improve the manuscripts through peer review. Currently we are preparing to publish a book which would contribute to the promotion of academic research of opera and music theatre.