書籍:『オペラ/音楽劇研究の現在』

書籍:『オペラ/音楽劇研究の現在:創造と伝播のダイナミズム』(2021)

佐藤英・大西由紀・岡本佳子(編)

発行:水声社
2021年3月31日 初版第1刷発行
判型:A5判上製
頁数:379頁
定価:4500円+税
ISBN:978-4-8010-0555-6 C0073
装幀:滝澤和子

出版社のページ(水声社のサイト)http://www.suiseisha.net/blog/?p=14055

【目次】

まえがき
佐藤英

第Ⅰ部 オペラ/音楽劇の人的交流とレパートリー形成

「アカデミー」による舞台芸術への取り組み――オペラ誕生のもうひとつの側面
萩原里香
七年戦争後のベルリンで上演されたオペラ――ドレスデンとの比較から
大河内文恵
《ホヴァーンシチナ》が日の目を見るまで――1892年のキエフにおける舞台初演
神竹喜重子
白系ロシア人によるオペラ文化の伝播――1919,21年来日の「ロシア大歌劇団」の足跡をたどって
森本頼子

第Ⅱ部 オペラ/音楽劇と時代思潮

フランスの王立音楽アカデミー創立期におけるミュゼットの使用をめぐって
中村良
イザドラ・ダンカンとリヒャルト・ヴァーグナー――ドイツにおけるイザドラとヴァーグナー作品の公演活動を中心に
柳下惠美
日本におけるオペラ黎明期の〝プリマ・ドンナ〟表象――帝国劇場の柴田環と,文藝協会『故郷』(明治四五年)のマグダを中心に
大西由紀
バイロイト音楽祭とナチス・ドイツ興亡――ラジオ放送をめぐる実証的検証
佐藤英

第Ⅲ部 オペラ/音楽劇の作品研究

ラインハルト・カイザーの《クロイソス》――その時代背景,台本,音楽,舞踊,精神
荻野静男
ヴァーグナー《ニーベルングの指環》における為政者像と無政府主義的思想の表現
加藤恵哉
完成された個性――《木彫りの王子》における「人形」の役割
岡本佳子
團伊玖磨の「宇宙」――オペラ《ひかりごけ》を中心に
舘亜里沙

第Ⅳ部 オペラ/音楽劇の現代

「回想のオペラ」――過去に憑かれる現代オペラ演出
新田孝行

 

オペラ創作型プログラムの歴史的経緯と今日的意義――米国メトロポリタン・オペラ・ギルドの取り組みを例に
大野はな恵

あとがき
佐藤英