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研究発表
宮廷外芸術活動「アッカデーミア」について
概要
「アッカデーミア(アカデミー)」とは、15世紀後半よりイタリアの各都市にみられた、貴族を中心とする知識人たちの集まりであり、その都市の文化の発展に少なからず貢献した。彼らの関心には、絵画や古代の著作、雄弁術、演劇、そして音楽などが含まれていた。オペラ史において重要なのは、ルネサンス末期に古代ギリシア悲劇の再興をめざしたフィレンツェの「カメラータ」がまず挙げられるが、それのみならず、マントヴァの「アッカデーミア・デッリ・インヴァギーティ」、フェッラーラの「アッカデーミア・デッリ・イントレーピディ」、そしてヴィチェンツァの「アッカデーミア・オリンピカ」などがある。本発表は、17世紀イタリア中北部で活動していた「アッカデーミア」を対象に、各都市での彼らの音楽文化への貢献、とりわけ音楽劇にかかわる活動を考察し、宮廷内のみに注目されがちな当時の音楽芸術の在り方を新たな視点で検証しようとするものである。
発表者プロフィール
東京藝術大学教育研究助手、武蔵野音楽大学非常勤講師。東京藝術大学大学院 音楽文芸博士課程修了。博士(学術)。2011~2013年、イタリア政府給費奨学生としてボローニャ大学へ留学。主な研究領域は、17世紀北イタリアにおける音楽劇について。共著『キーワードで読む オペラ/音楽劇研究ハンドブック』(アルテスパブリッシング、2017年)。論文「『作曲家』エミーリオ・デ・カヴァリエーリ再考」(『プロジェクト研究』12、2017年)他。東京藝術大学教育研究助手、武蔵野音楽大学他非常勤講師。
※プロフィールは発表当時のものです
開催記録
Presentation
タイトル
Profile of Presenter
Adjunct Education and Research Assistant at Tokyo University of the Arts, Adjunct Instructor at Musashino Academia Musicae
*As at the date of meeting