2019年度5月研究例会(第180回オペラ研究会)

講演

海外でオペラ上演までの主張と妥協について(オペラ《光太夫》ロシア初演を題材にして)

◇講演者:青木義英
◇日時:2019年5月18日(土)16:30-18:00
◇会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 3号館 406教室
◇言語:日本語

概要

2017年度4月例会で『日露友好の懸け橋としてオペラがもたらす効果―オペラ《光太夫》を題材として』として発表した当時は1年半後(2018年10月30日)にモスクワ初演が実現するとは考えておりませんでした。海外で公演する難しさは交渉言語だけではありません。舞台となる国・主役の国民性を理解する異文化理解について議論することから始まります。本発表では主催者との交渉過程における主張と妥協について演奏者の芸術に対する誇り、聴衆の興味、その中で如何に著作権を守り、持続可能なオペラとしての存在感を保ちながら上演にこぎ着けたかを映像を見ながら解説致します。この上演にはチーム結成やチームメンバーの役割活躍が欠かせませんでした。その活動についても紹介します。

またモスクワ初演の2週間後を皮切りに2回ウラジオストクにても演奏会形式で上演されましたのでその様子についても解説したいと考えています。

講演者プロフィール

日本航空勤務を経て鈴鹿国際大学(現鈴鹿大学)人間科学学部教授、和歌山大学観光学部特任教授を経て現在客員教授。実母である故青木英子の製作したオペラ《光太夫》(作曲ファルハンク・フセイノフ、1949~2010)の著作権を受け継ぎオペラを通じ「日露友好の懸け橋」と本オペラの魅力を発信すべく活動している。

※プロフィールは発表当時のものです


開催記録

参加者:25名

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