2014年度7月研究例会 (第131回オペラ研究会)

English follows Japanese

第1部:『オペラ/音楽劇キーワーズ』第6回 (16:15-17:15)

『ベッリーニ』と『楽譜』

◇報告者:長屋晃一

第2部:研究発表 (17:20-18:50)

セルゲイ・ラフマニノフのオペラ作品における作曲思想と作曲技法―原詩と歌唱旋律の扱いをめぐる試行

◇発表者:三浦領哉
◇日時:2014年7月12日(土)
◇会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 8号館 219会議室
◇言語:日本語

概要[第2部発表要旨]

ラフマニノフのオペラ作品は一般的にはほとんど知られておらず、作曲されて以来これまでほとんど研究されたことがない。ソ連時代に論文集が編まれたことはあるが、対象となる作品もまちまちで視点も異なる論文が集められたものであり、総合的な研究は行われたことがなかった。そこで修士論文ではラフマニノフの三作のオペラ作品について成立史、台本構成、楽曲分析の3つの柱からそれぞれ考察し、総合的なラフマニノフのオペラ作品研究を目指した。今回の発表では、ラフマニノフが原詩のどのような部分を、どのような音楽として作曲しているか、またその技法がロシア・オペラにおいてどのように新しかったのかに焦点 を当てる。とりわけ独唱および合唱の歌唱旋律書法において、どのような工夫と試行をラフマニノフが行い、またそれがロシア・オペラ作曲史とどのように関わっているかについて検討する。


開催記録

2部構成
参加者:21名

質疑応答(一部紹介)

合唱の書法に関して、唱法にかかわる分析だけでなく歌詞テクストに即した考察ができるとなお良いとの指摘があった。また、合唱のヴォカリーズに関しては部分的ではあるが西欧のオペラにそれ以前から例が見られるため、それらの例との関わりについて質問があった。


Part I: Series of “Keywords of Opera and Music Theatre,” No. 6, 16:15-17:15

“Bellini” and “Music Score”

◇Presenter: NAGAYA, Koichi

Part II: Research Report 17:20-18:50

◇Presenter: MIURA, Reiya
◇Time and Date: July 12 (Sat.) 2014
◇Venue: Meeting Room 219 in the 8th bldg., Waseda University
◇Language: Japanese

Meeting Report

There were 21 participants.