「英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語によるオペラ研究文献講読」WG
テーマ・内容・目的
このワーキンググループは、オペラ研究に携わる研究者が各自の専門的な学識と語学力を生かして英語・ドイツ語・フランス語・イタリア語等で書かれた学術論文の読解・翻訳を担当し、その内容や日本語訳をめぐるディスカッションを通じて多様な角度から総合的にオペラを学んでいくことにより、各参加者の個人研究や共同研究の深化・発展に資することを目的とします。
現在の状況:
講読会(1)を発展させたものとして、2022-2024年度まで、Denise Gallo. The Basics Opera. Routledge, 2006を全て講読した。14名が参加。現在、アルテスパブリシングより翻訳出版が決まっており、そのための準備を行っている。
講読会(2)を発展させたものとして、2024、2025年度は定期的にメンバーの研究報告を行っている。2025年度より、科学研究費助成事業基盤研究(C)(一般)「越境するオペラ-グランド・オペラを軸にみる「19世紀の首都」パリの劇場文化の研究」(研究代表者:嶋内博愛、課題番号20K36440001)による研究を推進している。
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過去の実績(2015-2022年度)
オペラ研究文献講読WG(1)
外国語で書かれたオペラ関連文献の読解能力を高めることを目的とし、週1回フランス語とドイツ語の文献を読み進めた。研究者だけでなくオペラ愛好家、大学院生、大学生も参加。
講読した文献は以下のとおり
ドイツ語
Johannes Jansen. Schnellkurs Oper (2008) (オペラ史)
Silke Leopold. Verdi : La Traviata (2013)(ヴェルディの《ラ・トラヴィアータ》に関する解説書)
Daniel Brandenburg. Verdi : Rigoletto (2012) (ヴェルディの《リゴレット》に関する解説書)
フランス語
Maurice Maeterlinck : Pelléas et Mélisande (1892) メーテルランク『ペレアスとメリザンド』
Alexandre Dumas fils : La Dame aux camélias (1849) デュマ・フィスの戯曲『椿姫』
Victor Hugo : Le roi s’amuse (1832) ユゴー『王は愉しむ』、ヴェルディ《リゴレット》の題材
オペラ研究文献講読WG(2)
「越境とアマルガム-“19世紀の首都”パリのオペラ文化」をテーマに、研究書や研究論文を講読した。
並行して参加者による成果発表を行い、グランド・オペラに関する研究を深めた。2020-2022年度には、科学研究費助成事業基盤研究(C)(一般)「19世紀パリのグランド・オペラ―ジャンルの生成からトランスナショナルな展開へ」(研究代表者:丸本隆、課題番号20K00161)による研究を推進した。その成果として、2022年3月に丸本隆・嶋内博愛・添田里子・中村仁・森佳子編『パリ・オペラ座とグランド・オペラ』(森話社)を出版した。
《開催日時・場所・概要》
《参加資格、条件等》
現在のところ、新しいメンバーは募集しておりませんが、今後募集する、または新しく企画を立ち上げる可能性はございます。ご関心のある方はお問い合わせください。